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城北法律事務所 ニュース No.53(2006.1.1) | 城北法律事務所

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城北法律事務所 ニュース No.53(2006.1.1)

城北法律事務所 ニュース No.53(2006.1.1)

-中国残留孤児国家賠償請求訴訟-
いよいよ最終盤!さらなるご支援を!!

弁護士 松田 耕平

これまでの事務所ニュースでも度々報告してきましたが、中国残留孤児訴訟の東京裁判がいよいよ大詰めを迎え、今年5月に結審し、年内にも判決が出る見込みです。昨年7月の大阪地裁判決は、原告ら残留孤児の請求を全く認めませんでした。その主な理由は以下の二つ。(1)日本政府は中国大陸に取り残された残留孤児をできるだけ早く帰国させなければならないが、1945年から1972年までの間は日中両政府間に外交関係がなかったため、残留孤児を帰そうにも帰すことができなかったのだから仕方がない、(2)残留孤児の方々が帰国後に被った数々の「不利益」は、「戦争による被害」であって、国民が等しく受けなければならず、残留孤児だけが補償を求めることはできない、というものです。
しかし、(1)の理由については、国交がなくとも日中間では民間貿易をはじめとする諸交流が活発に行われており、日本政府が残留孤児の帰国問題に真剣に取り組んでいれば、中国政府も人道問題として積極的に応じた可能性があることを見落としています。(2)の理由についても、残留孤児の方々が経験してきた筆舌に尽くしがたい苦難を、単なる「不利益」としか評価していない点、また、今回の裁判は、日本政府による帰国事業の怠慢や中国で生まれ育った残留孤児の方々が帰国後、日本社会で自立して生活していけるだけの日本語教育や就労支援などの諸政策を極めて不十分にしか行ってこなかったという、日本政府による「戦後」の棄民政策の責任を追及しているのだという根本を理解していません。
このような無理解な判決の裏には、裁判官の誤った歴史認識があると思われます。そこで、東京訴訟では、大阪判決の誤りを修正し、裁判官に歴史認識を新たにしてもらうべく、今年2月に、戦前・戦後の歴史に関する専門家証人を2名予定しています。現在、弁護団ではこの専門家証人の尋問チームが結成されていますが、前者の証人チームに当事務所の大川原、田場両弁護士が、後者の証人チームに私が、それぞれ名を連ねています。これから2月の尋問本番まで、裁判官に正しい歴史認識を植え付けるべく、尋問チームは歯を食いしばって全力で頑張ります。
そして年内には判決です。この判決自体もそうですが、判決を受けて日本政府に早期に謝罪させるとともに残留孤児の方々のための諸政策を実施させるためには、裁判外での皆さんの後押しが不可欠です。更なるご支援をお願いします。


中国北京旅行記
隣国の中国と仲良くしないでどうするのか

弁護士 大川原 栄

事務所は4~5年に一度くらい「事務所旅行」を行っている。前回は韓国ソウル旅行で、今回は昨年8月下旬からの中国北京旅行ということになった。成田から飛行機で約4時間。機内食を食べ、ビールを飲んで一眠りすると、そこはもう中国北京だった。
空港から北京中心地に向かう。バスの外に広がる世界は、昔イメージしていた「人民服」の中国ではなく、高層ビル建築ラッシュ真っ最中、そして、自動車が渋滞する「市場経済」の世界だった。歩いている人々の服装は、当然カラフルであり、目の前に展開する光景に日本の東京あるいは韓国ソウルと大きな違いはなかった。
旅行初日の夕刻、北京中心地にある公園をバスから降りて散策した。中国の地方からの旅行家族と思われる集団がたくさんいた。仕事を終えて楽しく歩く男女のカップルもいた。アイスクリームを食べ、飲み物を飲みながら公園の風景を楽しんでいる。日本の公園の風景、観光地の風景と同じだ。ただ、この公園の一角に中国政府要人のための「特別な居住区」があると聞いたが、そのような雰囲気はうかがえなかった。
北京「抗日戦争記念館」に行った。朝の開門前にもかかわらず、既に数百メートルの行列が目の前にあった。
私たち所員一同は、「特別待遇」なのかどうかは分からないが、別の門から「記念館」敷地に入った。その間、行列の進行はストップ。中国人の視線を受けながら「記念館」入口を入り、展示物について中国人説明担当者の日本語解説を聞く。既に、館内は中国人が多数見学をしており、中国人と肩を並べて展示物を見る。日本軍がどのようなことをしたのか、それと八路軍(共産党の軍隊)がどう戦ったのか。中国人親子、友人同士の会話を耳にしながら、会話の内容は全く分からないものの、チラリとこちらを見る視線を感じつつ、展示物に見入った。
天安門前広場にも行った。大きく広い。そして、その中に多数の人の群れ。地方からの旅行者、外国人旅行者、よく分からないが、とにかく人で溢れていた。ここで、あの多数の死者を出し流血があったといわれている「天安門事件」があったのかと思いつつ、人々の群れの中を歩いた。
「市場経済」をとり経済発達の目覚ましい中国。日本の被侵略国の中国。社会の全てに複雑なシステムが入り組んでいる中国。そして、成田から4時間で行ける中国。
初日の公園で、あの夕日の下に日本があると強く感じたことを思い出しつつ、いろいろ問題はあるだろうが、日本はこれからアメリカの手先になってこの中国と敵対していくことになるのか、やはりこの隣の国である中国と仲良くしないでどうするのか、と強く思う。


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