城北法律事務所 ニュース No.78(2018.8.1)
目次
- Page 2
- 1 今こそ、憲法改正よりも東アジアの平和構築を
- 2 国民投票法の問題点
- Page 3
- 1 約款規定の新設
- 2 売主と請負人の契約不適合責任が新たに規定されました
- 3 敷金ルールの明文化
- 4 消滅時効規定の見直し
- 5 保証ルールの見直し
- 6 変動利率
- Page 4
- 1 1964年の片平キャンパス
- Page 5
- 1 ネットで誹謗中傷
- Page 6
- 1 暑中お見舞い申し上げます 2018年 盛夏
- Page 7
- 1 第一生命株主代表訴訟
- 2 原発被害に取り組む全国の原発訴訟について
- 3 建設アスベスト訴訟 ~東京高裁で2連勝! 舞台は最高裁へ~
- Page 8
- 1 憲法委員会公演企画 『変わるべきは何か〜憲法9条と北朝鮮』
- 2 新事務局長紹介
憲法委員会公演企画 『変わるべきは何か〜憲法9条と北朝鮮』
弁護士 久保木 太一
1 市民向け講演会を主催しました
城北法律事務所には、所内の弁護士・事務局で構成する憲法委員会があります。憲法委員会では、憲法と民主主義を守るため、街宣、講演、議員要請等の活動を継続的に行っています。
憲法委員会では、今年の5月11日(金)、核問題のスペシャリストで、メディア等の出演も多い太田昌克さん(共同通信編集委員・論説委員)をお招きし、市民向け講演会を主催しました。
講演会のテーマは「変わるべきは何か〜憲法9条と北朝鮮」です。
2 講演会の内容─「核兵器は人間道徳の退廃である」
講演会の冒頭で、太田さんは、24年前に山口県岩国市で出会った胎内被曝をした原爆小頭症の方の話を紹介した上で、「核の抑止というが、どんなに小難しい議論をしても、核兵器は人間道徳の退廃である」と述べました。
また、太田さんは、「あれだけ強いアメリカがなぜ核にしがみつくのか」と問題提起し、「必要なのは核ではなく、核を使わなくていいという信頼関係だ」と述べました。
現在の情勢に深く関わる話として、対話による北朝鮮問題の解決には、非核化のための具体的プロセスが重要だとし、米朝の関係がこじれそうになったときの、日本の対話継続に向けた働きかけが重要だとも述べていました。
「(大国に核の保有を認める)NPT体制は作ってしまったが、非核化を目指さないのは敗北主義だ」という発言も印象的でした。
3 次回企画も乞うご期待
約100名もの参加者を集めた講演会企画は、大好評に終わりました。参加者アンケートでも、5段階評価のうちの「5」に丸を付けてくださる方がほとんどで「メディアでは聞けない裏話を聞けた」「話がとても分かりやすかった」といったご感想をたくさんいただきました。
城北法律事務所憲法委員会では、今回の皆様からいただいた反響も踏まえつつ、今後とも憲法にまつわる企画を開催していきます。関心がおありの方は、HP等で城北法律事務所が発信する情報を、是非ともチェックしてみてください!
新事務局長紹介
事務局長 新庄 聖
4月から事務局長を務めさせていただくことになりました新庄聖(しんじょうせい)といいます。聖という名前ですが、昔からよく「名前負けしている」などと言われてきましたので、今回このような職務を担うことになり、大変身の引き締まる思いです。
事務局一同がチームワークを発揮して様々な面で弁護士を支え、ひいてはみなさまのお役に立てるよう力を尽くして参ります。 また通常業務以外では、HPVワクチン(いわゆる子宮頸がんワクチン)薬害訴訟の支援、東京大気汚染公害患者と家族の会での喘息等医療費の無料化を求める運動などに、弁護士や被害者の方々と一緒に取り組んでいます。是非みなさまにもお力添え頂ければと思います。
どうぞよろしくお願い致します。