城北法律事務所 ニュースNo.92 2025夏号(2025.8.1)/創立60周年記念号 1965年~2025年

目次

新人紹介


入所のご挨拶

弁護士 寺澤 純香(てらさわ すみか)

はじめまして。

本年(2025年)3月末に城北法律事務所に入所いたしました寺澤純香と申します。

気がつけば、入所から早くも4か月が経ち、日々の時間の流れの早さに驚いています。

私が城北法律事務所への入所を決めたきっかけの一つは、こちらで携わることのできる事案の多様さでしたが、実際に働いてみて、その印象は確信に変わりました。入所からわずか4か月の間にも、家事事件、民事事件、破産事件など、さまざまな案件に関わらせていただいています。

このように地域の皆さまから多様なご相談が寄せられているのは、城北法律事務所が長年にわたり依頼者の方々との信頼関係を築き上げてきた結果であり、その一員として働けることに誇りを感じています。今後は私も、「地域に根ざした法律事務所」の一員として、身近な問題やお困りごとの解決に尽力してまいります。

ドラマやテレビの影響もあり、「弁護士=お堅い存在」というイメージをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。しかし私は、弁護士とは本来、「困ったときに気軽に相談できる、地元のかかりつけ医のような存在」であるべきだと考えています。私自身も、この街の“かかりつけ弁護士”として、皆さまの不安や疑問に、気軽に応えられる存在でありたいと思っています。
これからどうぞよろしくお願いいたします。

弁護士 前田 将希(まえだ まさき)

令和7年3月27日に入所しました、前田将希と申します。

今のところ、一番印象深かった事件は、とある刑事事件です。

私は、ロースクールや司法修習で、勾留及び勾留延長はあくまで例外的手段で、検察や裁判所は人権に常に配慮しているから、不要な身体拘束はしないと学習してきました。

しかしながら、被疑者の方は、社会的地位も高く、一緒に生活する家族もいて、家族や会社社長が監督誓約書を提出しているのに、検察裁判所は漫然と身体拘束を続け、結局満期まで被疑者の方を解放することはありませんでした。

私は、検察裁判所に強く失望しました。司法修習は東京であったため、東京の検事裁判官の話をたくさん聞いてきましたが、東京の検事裁判官が言っていたことは必ずしも正しくないことを実感しました。それとともに、弁護士として生きていくということは、公権力との闘いを覚悟しなければならないということを実感しました。

本件では、私は検察裁判所に何回も解放を訴える書面を提出しました。残念ながら結果には結び付きませんでしたが、今後も公権力との闘いを恐れず、依頼者のために労を惜しまない弁護士であろうと思っております。
今後ともよろしくお願い申し上げます。