城北法律事務所 ニュース No.85 2022 新年号 (2022.1.1)


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目次

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走り続けて50年の菊池弁護士へ

弁護士 阿部 哲二

城北で弁護士として走り続けて50有余年の菊池弁護士が、国労のたたかいと坂本堤さんについての文章を寄せています。

私は、事務所に入って38年目になります。この間後輩として、先輩の菊池弁護士と国労のたたかい、そして、坂本さんとの時間をともに過ごしてきましたので、一文書かせてもらいます。

国鉄の分割・民営化は、当時の時代の大きな流れのように見えました。

しかし、そこで何が行われていたのか、働く者の権利、働く者の誇り、小さな一人一人の生活を踏みつぶすような強大な力が上からかけられていた、それを許さないとするたたかいをこの北部で作り上げたのが、菊池さんら先輩でした。

菊池弁護士は全国の弁護団を束ねる要職にありながら、たたかいの原点を地元の現場に求め続けたのだと思います。
「変革の息吹」をと言い続けた坂本堤さんのことを書かれています。

菊池弁護士は、自由法曹団という正に変革、抵抗、革新を求め続け100周年をむかえた全国規模の弁護士集団の団長もつとめられてきました。 坂本さんに2年間の修習中、変革の息吹を与え続けたのは菊池弁護士、そして兄貴分の今は亡き佐々木弁護士ではないかなと思います。

菊池弁護士が弁護団代表として携わるもう一つの事件として、原発被害の回復を求める訴訟があります。数千人の原告を擁する最大規模の訴訟で、最高裁判決を待つ状況となっています。

菊池弁護士は頑固ですが極めて柔軟でもあります。そうでなければ事件を解決する弁護士を50年以上続けられません。
これからもともに、じっくりとこの城北を拠点に北部でそして全国での活動を続けていかれるようにと所員一同思いを新たにしています。

署名のお願い

国の責任で福島第一原発爆発の完全な賠償を
―最高裁宛の署名をお願いします。

東京電力福島第一原発の爆発から11年になろうとしています。この間に全国で1万人余りの人々が原発事故による被害の賠償を求めて、国と東京電力を相手に裁判に訴えてきました。今、原告5000人をこえる福島の生業裁判と、群馬の裁判、千葉の裁判、そして愛媛の裁判の4つが最高裁にかかっています。城北法律事務所も生業裁判の弁護団に加わり、この間力を尽くしてきました。

この裁判で国の責任を認めさせ、国と東電に損害を賠償させなければなりません。最高裁で勝訴すれば、その先に原発のない日本へ近づくこともできるでしょう。そこでニュースに最高裁宛の署名を同封いたしましたので、ぜひとも皆様のご協力をお願いいたします。よろしくお願いします。